はじめに
オープンソースのtraccarの紹介です。
traccarサーバーはJAVAで作成されているようです。
大きく分けて、トラッキングサーバー、管理画面、GPS送信クライアントアプリ(iPhone,Android)、スマフォ用管理アプリが存在します。
traccarは、運送トラックの追尾、営業車などで使えそうですね・・・、悪用はだめですよ・・あとテレワーク中に運用しようとか考えてはいけませんよ。上層部の方々・・
インストール
firewallをOSに設定している場合は、各ポートを許可します。
ポート5055はiPhoneのアプリで使用するために開放しています。その他GPSロガーによってポートは異なります。
ポート8082はインストール時の管理画面のポートになります。
firewall-cmd --add-port=5055/tcp --zone=public --permanent
firewall-cmd --add-port=8082/tcp --zone=public --permanent
firewall-cmd --reload
インストールZipファイルをダウンロードして、解凍後traccar.runが解凍されるので実行します。
筆者は、Centos8でインストールしました。javaがインストールされている必要があります。
wget https://github.com/traccar/traccar/releases/download/v4.10/traccar-linux-64-4.10.zip
unzip traccar-linux-64-4.10.zip
./traccar.run
サービスを開始します。
systemctl start traccar
Mysqlを使用する場合
筆者は、早く動かしたかったのでテキストファイルで実行しました。
Mysqlにログインしてデータベースを作成します。
CREATE DATABASE traccar;
SSHで下記にtraccar.xmlがあるので編集します。
/opt/traccar/conf/traccar.xml
必要項目
SQLサーバー名・アドレス
SQLユーザーID
SQLパスワード
データベース名
デフォルトはテキストファイルの記述があるので書き換える
<properties>
<entry key="config.default">./conf/default.xml</entry>
<entry key='database.driver'>com.mysql.jdbc.Driver</entry>
<entry key='database.url'>jdbc:mysql://SQLサーバー名・アドレス/データベース名?serverTimezone=UTC&useSSL=false&allowMultiQueries=true&autoReconnect=true&useUnicode=yes&characterEncoding=UTF-8&sessionVariables=sql_mode=''</entry>
<entry key='database.user'>SQLユーザーID</entry>
<entry key='database.password'>SQLパスワード</entry>
</properties>
動かしてみる!
http://あなたのインストールしたサーバー名・IPアドレス:8082/
ここのポート8082は、firewallで設定した値です。
上記のようにログイン画面が表示されます。
はじめは、「登録」ボタンを押して、アカウントを作成します。作成後ログインをします。
ログイン後の画面
なにもGPSロガーを登録していないので・・・・・
iPhoneのアプリを入れてみる
iPhoneからApp Storeでtraccarで検索すると
- Traccar Client
- Traccar Manager
上記が見つかります。
- Traccar Clientは、GPSロガーになります。
- Traccar Manager管理画面のアプリ版になります。
今回は、早く動かしたいのでTraccar Clientをサクッと入れます。。
起動時の画面
表示されているデバイスIDをメモします。
サーバーURLを変更します。
デフォルトは
http://demo.traccar.org:5055
↓
http://あなたのインストールしたサーバー名・IPアドレス:5055
ここのポート5055は、firewallで設定した値です。
以上を設定・メモが完了したら、とりあえずサービスステータスをONにします。
位置情報の精度を中から高にすると、精度はあがりますが。〇〇もんGOのごとく、バッテリーが減ります。汗
管理画面へ戻ります。
デバイスの+ボタンを押して、デバイスを登録します。名前はお好みで、IDに先ほどメモした値を登録してレボタンを押して登録します。
ん。なにかでている~~
下部のレポートの部分を押してみる。
移動経路
イベント
切断したとかわかるんですね。。
削除方法
筆者は、インストール動作確認後、すぐに削除しました。一応メモで残しておきます。
始めにサービスを停止します
systemctl stop traccar
systemctl disable traccar
インストールされたフォルダーを削除します。
rm /etc/systemd/system/traccar.service
systemctl daemon-reload
rm -Rf /opt/traccar
最後に
インストールは、とっても簡単にできました。
管理用画面は、javascriptで作成している感じです。すみません。詳しく見てないです・・
関連
スマフォ以外の専用GPSロガーは下記から確認できます。amazonなどで販売しているものもあります。機種毎にポートが異なるようなので、都度firewall設定を見直す必要があります。
https://www.traccar.org/devices/
https://github.com/traccar/traccar